クリークス・シュピール通り

「人生」というゲームの戦友たちへ

君よ知るやマインドゲーム「WARLET」

ぼくが世間知らずの高校生だった頃だ。
当時の沖縄で、シミュレーション・ボードゲームの入手が極めて困難である不満を、ホビージャパン社のゲーム誌「タクテクス」に宛てて手紙にしたためたことがある。

 

その手紙は掲載されたから、いささか同情は得られたのだと思う。
鬱勃たるパトスをもってしたとはいえ、今にして思えば大胆なことをしたものだ。

 

そして、反響はあった。若干名からお手紙をいただいたりした。
そのうちのひとつに、

ボードゲーム入手難のぼくに「進呈します」とボードゲームが送られてきた。
それが、今回紹介する「WARLET」である。

「マインドゲーム」とあるが、同名のアニメ映画とはもちろん関係ない。

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まずは、パッケージ。
A3サイズの大きな箱に「WARLET」とある。
ロンメル将軍が描かれた勇ましいボックスアートは、
署名が見当たらないため、誰の絵なのかよくわからない。

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マップはスクエアマップ。
地形は対称配置になっており、将棋のように「自陣」のエリア(川の手前)がある。

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駒は厚紙に兵種が描かれている。全部で6種類。
切り離してないことからお判りのように、実は未プレイなのである。(理由は後述)
遊ぶ時は、駒は別途自作する予定。

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大きな山のついたての使用方法は明示されていないが、
おそらく軍人将棋みたいに審判を立てて遊べるように用意したのだろう。

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サイコロは色分けされており、移動と攻撃で使い分ける。
サイコロの目はシールを貼る、というのが泣かせる。
こういうのは貴重だからこのまま取っておこうw

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ルールブックの他に、よく使う表を別紙に使いやすくまとめてある。
裏面は外国人プレイヤーも遊べるように英訳されている。(輸出仕様?)

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ルールブックは図表含めて7ページ。
「一部または全部の無断転載・複写・転写を禁ず」とあるのだけど、
ゲームの紹介ということで、見逃していただければ…
もしダメなら連絡いただければ対処するつもり。
(ブログ掲載の許可を試みたけれど、連絡が取れなかったので)

 

*   *   *

 

このゲームを無償で送っていただいたにもかかわらず、
ぼくはこのゲームで遊んでいない。 …それはなぜか?

このゲームが送られてきた時、ぼくは上京しており家を空けていた。
家族からは「なんか変なゲームが送られてきたよ」とだけ言われたのを覚えている。
そのため、お礼状も出しそびれてしまった。

 

帰郷してからも、このゲームで遊ぶことはなかった。
大学に進学できるまでは、ゲームで遊ぶことははばかれるためだった。
そして、大学生になった頃には、もう遊ぶ意欲はなくなっていた。

 

せっかく進呈いただいたのに、ただただ申し訳ない…

 

あらためてルールを読むと、複雑そうながらも遊びやすさを念頭において作られてる。
囲碁や将棋のように交互に動かすのだけれど、サイコロの目次第で戦局は変わってくる。ある程度戦略を立ててやらないと、ボロ負けは必至だ。

 

近いうち、遊んでみようと思っている。
進呈してくださった方たちへの不義理を、少しでも濯ぎたいから。