ひとり鍋でも旨い扁炉
せちがらい世の中、だんだんと向かい風の冷たさがしみるしみる。
諸事情で一人暮らしの自分だけど、氣楽でもあるのは確か。
よく「食事が偏ってしまうのでは?」と言われているけど、
炭水化物を抑えた食事にしているのでたぶん大丈夫。
夜に麺やパンやごはんをあまり食べないようにしているだけ。
(朝・昼は食べるよ!)
寒くなってきた今、本格的な鍋の季節になった。
ひたすら白菜を食べる「扁炉(ピェンロー、ビエンロー)」を紹介する。
中国の家庭料理なので、いろいろやり方があるらしいけど、
ここではスタンダードな方法を紹介するので、
一度作ってみてから、他の方法にもチャレンジするといいよ。
扁炉の作り方
材料
- 白菜(成人男子なら1/2カットぐらいが目安)
- 椎茸(干し椎茸がベター)
- 豚肉または鶏肉(ダシ用なので少量でよい)
- 春雨
- 胡麻油
- 塩(あら塩がベター)
- 一味唐辛子(七味唐辛子でもいいけど、やはり一味がいい)
※シメのごはんや麺ははお好みでどうぞ
下準備
作り方
- 多めにお湯をわかす。椎茸の戻し汁も入れておくこと
- 沸騰してきたら火を弱め、白菜の白いほうを投入
- 続けて豚肉または鶏肉を投入
- 随時、あくを取りつつスープをたぎらせないように煮る
- 白菜の白いほうが少々やわらかくなってきたら、葉先も投入
- 春雨を投入。スープが減るのでお湯を足すこと
- 春雨がやわらかくなったら胡麻油を小さじ一杯程度加えてできあがり
※扁炉の本体には、調味料は入れない(胡麻油だけ!)
食べ方
- 鍋のスープを椀にとる。これをタレにする
- タレに塩をごくごく少量(耳かき一杯ぐらい)加える
- タレに入れる一味の量はお好みで
- このタレでひたすら白菜(とその他)を食べる
コツとしては、タレに塩を入れ過ぎないこと。
最初からしょっぱいより、食べながら、調整していく方がベター。
「ウマいもマズいも自己責任で」というのが扁炉のいいところなのだ。
随時あくを取り、お湯を足していれば透明なスープが残る。
雑炊とかでシメたくなる誘惑と戦いつつもこれを残しておき、
翌朝になってこのスープでラーメンをつくるのがマイブームである。
扁炉を日本に広げたのは舞台芸術家の妹尾河童さん。
「ひとりで食べるよりみんなでワイワイやるの一番」とのこと。
たしかに、ひとりでも旨いから、みんなで食べるともっと旨いはず!!
とにかくおすすめの鍋料理なのだ。