起業について、ウォーゲームから教えてもらったこと
ぼくの仕事はIT関連業務を行っている。
まだ法人化はしておらず、働くのはぼくひとり… 零細の個人事業主だ。
かつては会社員として、プログラマそしてシステムエンジニアとして働いてた。
時には修羅場に身を置いたり、心身ともに害したこともある。
様々な現場に派遣され、かつ会社を転々とした。
フリーになると決めた時、怖さはあった。
でも、不思議と使命感のような「やらねば」という気持ちがあった。
──自分の理想を実現させたいなら、自分で行動するしかないのだから、と。
* * *
1980年代の前半から中ぐらいまで「ウォーゲーム」と呼ばれるボードゲームのブームがあった。一般には「シミュレーションゲーム」といって複雑なルールや図表を用いてプレイするゲームである。
囲碁や将棋とは真逆のゲームと言っていい。
だが、現在見かけるコンピュータゲームの源流のひとつでもある。
最大手はアバロンヒル社で、数多くのボード・シミュレーションゲーム(ウォーゲーム)を販売していた。第2次大戦ものをはじめ、ナポレオン戦争、南北戦争、その他いろいろなテーマがあった。
だが、必ずしもみな満足できるとは限らなかった。
「こういうテーマのこういうゲームが出て欲しい」という要望は増えるばかりだった。
そうこうするうちに、独自にシミュレーションゲームを開発する会社がいくつか現れた。ジェームズ・F・ダニガン氏によるSPI社もそのひとつである。
ダニガン氏による「ウォーゲーム・ハンドブック」は1982年ホビージャパン社から日本語版が出版された。
当時中学生だったぼくはお小遣いをはたいて購入し、むさぼるように読んだ。
* * *
現在では資料的価値しかないかもしれない。
コンピュータゲームに関する記述などは骨董的な価値すらないと言っていい。
でも、ウォーゲームとは何か、何をもって「シミュレーション」と言わしめるかを本格的に解説した本なのだ。
付録のミニゲーム「メッツ攻略作戦」のゲームデザインを通して、リサーチやゲーム開発についても述べている。
たかがゲームというなかれ、というわけだ。
当時中学生のぼくが、この本を読んで不思議と心に残った部分があった。
ダニガン氏がSPI社設立時を語った、この一節である。
設立そのものは、やや行き当たりばったりの感がなくもない──昔の30年代の映画で、いたずらっ子たちが集まって「ねえみんな、パパのガレージでブロードウェイのミュージカルを演ろうよ!」というのがあったが、われわれが1969年にやったことも、あれとそっくりだったのだ。資金はなかったが、情熱だけはたっぷりあり、アイデアもあった。
(193ページより引用)
…月日は流れ、ぼくはとある会社で働いていた。
雇用条件も、職場の環境も、給料も、八方塞がりでいらだつばかりの毎日だった。
そんなある日、ふと思い立ったのだ。
「いっそ、自分で会社を興したほうがいいじゃないか」と。
もちろん、ぼくの脳裏をよぎったのは、さきほどの一節だ。
ウォーゲームハンドブックを読んでから、およそ25年後のことである。
知らず知らずのうちに、ぼくは起業することを学んでいたのかもしれない。
そして「人はみずからふさわしいものを得る」とも。
UNOは憎たらしいほど面白い
トランプに次いで知名度のあるUNO。
わかりやすいルールが功を奏しているのだと思う。
- 場札と同じ数字か、同じ色のカードを手札から出す
- 手札になければ山札から一枚引く
- Skip、Reverse、Draw Two、Wild、Wild Draw Fourなどの特殊カードがある
- 自分の手札がラスト一枚になった時「UNO!」と宣言しないといけない
- 先に自分の手札を無くした者が勝者
なんたる分かり易さ。なんたるシンプルさ。
ところが、UNOの面白さはそのスピーディさにあると思う。
いかに手早く動き、相手に考える余裕を与えないか――これがポイントである。
例えば、自分の番で手札を出せず、山札から一枚補充したとする(上記の2.の状況だ)。
そして、引いた札が場札に出せたとする。チャンス到来!
次の人が手札を出すよりも早く、電光石火のごとく引いた札を場に出すのだ。
反対に、自分の前の人が山札から引いた瞬間に自分の手札をすぐに場に出す。
これだけで、相手の手札は一枚出し遅れてしまう。これがあとでじわじわくる。
嫌われることも、あるけれど(^^;;
そして、こうしたテクニックを出したもの同士でUNOをやるとすごい白熱する。
すごいスピードでカードがくりだされ、反射神経が必要なゲームになっていく。
ただのカードゲームがスポーツのように変わる瞬間が、憎たらしいほど面白いのだ。
↓最近は新ルールやカードが追加されてます。
アクワイアで遊ぶ機会を取得したい。
子どもの頃のぼくは、札束をやり取りするようなボードゲームは禁じられていた。
「金勘定ばかり考えるような人間になってほしくない」という理由だった。
当時は「お金はきたないもの」「お金儲けはいやしいこと」みたいな
価値観の人が多かったし。まあしょうがない。
人生ゲームとか、チップをベットするボードゲーム、「銀行」というトランプのゲームでさも禁じられていた。いわんやポーカーや麻雀など。
…友達のうちで遊んだりはできたけれど。
――大人になった今は、もう遊んでいいよね?
というわけで、これを入手した。
ホテルチェーンの株主になって、チェーンの統廃合をすることで株の配当で最大の利益を上げたものが勝つ、というゲームだ。
なんと、最初に発売されたのが1962年という、歴史あるゲームでもある。
モノポリーほどではないが、一味違うマネーゲーム要素を持っている。
ボードはいたってシンプルで、数字とアルファベットしかならんでない。
まるでExcelの画面みたいだ。
その気になれば、Excelで作っちゃえるかもしれない。
使うコマはボードと同じ数字とアルファベットが記されている。
コマは各プレーヤーにランダムに配布されるため、これを順番に置くことで
ホテルチェーンを設立したり、拡大させていく。
ホテルチェーンが合併する時は「吸収」という形で行われる。
その時、吸収されるほうの持ち株をどう処理するかがアクワイアの妙味だ。
保持しておくもよし、売却してもいい、合併先の株と交換もできる(1:2だけど)。
シンプルなボードの上で、マーカーは派手に動き、株券と札束が舞い踊る。
……遊びたいのはやまやまなんだけど、いかんせんメンバーがいない(^^;;
練習のソロプレイ飽きちゃったし。麻雀じゃないけど4人プレイヤーで遊びたい。
そして、できれば動画収録したい。
那覇市近辺で、「アクワイア遊べるよ。動画収録にも協力しますよ」
という人いないかなぁ…
アクワイアを遊ぶ機会をもっとAcquireしたい。
文章の読めない大人にこそ、ゲームブックを読んでほしい。
あ、「ゲーム」と聞いて後ずさりしないでね。
今さらこれを引っ張り出したのは、わけがあるのです。
「みなさん、本を読んでますか?
――そして、文章を読んでますか?」
と、いうこと。
1.ゲームブックって何?
「ゲームブック」を知らない方のために解説すると、
「幾通りものストーリーを楽しめるように書かれた本」
とでもいいましょうか。
ゲーム仕立てなので「ゲームブック」なのです。
ストーリーは段落ごとに分けられ、
通し番号が振られています。
読み手は、最初の段落(1番)から読み始め、
段落の終わりに選択肢があり、
「きみが○○をするのなら、この段落に進むこと。
或いは△△をするつもりならば、あの段落に進みなさい」
と、読み進める段落の番号が書かれています。
そうやって、本の各ページを行ったり来たりしながら
ストーリーを読み進めていく本なのです。
え? 読むのが面倒くさい?
巷のマニュアル本だって番号振られてて
「○○の場合はX番へ、△△の場合はY番へ」
って書いてあるじゃないですか? それと同じです。
え? 本のページをめくるのが面倒くさい?
辞書だって、ページをあちこちめくる本じゃないですか。
調べたい単語が出てくるまでページを前後しませんでしたか?
似たような本が他にもあるんだから、
ゲームブックだけが面倒くさいという理由はないですよ。
2.ゲームブック「ソーサリー」
代表的なゲームブックを紹介しましょう。
およそ1400ページ、全4冊の大作ゲームブックです。
物語としては西洋系ファンタジーです。
はいはい「ファンタジー」って聞いて後ずさりしないで。
読み進めるにあたって必要なのは、紙と鉛筆と消しゴムとサイコロ。
付録で記録用紙が付いてます。これに随時メモしていきます。
諸事情でサイコロを用意できない方のために、
ページの隅っこにサイコロの目が印刷されてる親切設計。
パラパラとめくってるうちにどのページを開いてたか忘れたりしないように、
栞があるとさらに便利ですね。
ちなみに、記録用紙の裏には物語世界「カクハバード」の地図が。
雰囲気が盛り上がってきましたね~。きたでしょ?
そして、ゲームルールをしっかり頭に入れたら、
鉛筆片手にページをめくっていくわけです。
ゲームブックが面白いのは「全部読まなくていい」ということ。
ストーリーの選び方によっては、第1巻で終わってしまいます。
第4巻の感動のラストにたどり着くには、
たくさんの困難を乗り越える必要(サイコロ運も少々必要)があります。
そのため、同じ本を何度も何度も読み返すことになります。
3.本を、そして文章を「読む」
ゲームブックは、本を読む楽しさを再創造していると思います。
――この後、どんな出来事が待っているんだろう
という新鮮な期待を何度も与えてくれます。
ゲームブックは、ゲームルールを理解しないと面白くありません。
ルールを無視して読み進めても構わないですが、物足りなさを感じるでしょう。
そのためには「きちんと文章を理解する」ことが大切です。
ストーリーを進めるために、自分のたどってきた道を憶えておかないといけません。そして、自分の判断がどんな結果につながっているかを読み取らないといけません。
そのために「行動するために文章を読み取る」ことが大切です。
学校で「文字」を読むことは教わりました。
でも、「文章」を読み、考え、判断することは…?
学校の勉強だけでは終わりません。一生続きます。
大人になっても「文章」と向き合い続けないといけない。
毎日の暮らしの中に「読む」という行為は避けられませんから。
- 「ランチの時間は禁煙です」という案内
- 「ペットを連れての入店はご遠慮ください」との断り書き
- 「赤い線に沿って並んでください」という立て看板
- 「係員の指示に従ってください」という電光掲示板
- 「このプログラムを実行してもよろしいですか?」というPCの画面
- 「20歳以上であればボタンを押してください」というコンビニのレジ
- その他いろいろ
こういった「文章」が読めない大人がしばしば見受けられます。
もっと本を、文章を読むべきです。
(おっと、電子書籍はダメとはひとことも言ってないです)
ゲームブックでもいいから、本を読みましょう。
ゲームブックで遊びつつ、文章を読みましょう。
もっともっと、ものわかりのいい大人になりましょうよ。
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やっぱりゲームが好き
これまでよしなしごとを書いてきたブログだけど、ちょっと方針変更。
ゲームのことを主に書いていく予定。
YouTubeチャンネル「烈風Games」をやってることもあって、それとも連携強化したい。
ゲームといっても、
- アーケードゲーム
- PC/コンシューマーゲーム
- スマホゲーム
- ボードゲーム
- カードゲーム
- その他いろいろ
アットランダムに取り上げていく予定。
動画も交えて積極的に紹介したいと思います。
乞うご期待。
沖縄Ruby会議で発表できなかったこと
3/1に開催された、沖縄で初のRuby会議にて
コミュニティ紹介で登壇させていただいた。
その時の顛末はここに書いてあるのだけど、
まあ正直、出来のいい発表ではなかった。(><
おわびというか、せめてもの償いに、
省略してしまった話題をここに書いておこうと思う。
1.沖縄で「Ruby」と言えば「軽食の店ルビー」
那覇市内、国道58号線ぞいに通称「ルビー食堂」と呼ばれるお店がある。
量は多めでお値段もリーズナブルで、那覇近辺の人たちに愛されている。
沖縄のタクシー運転手で、ここを知らない人はまずいない。
世界のMatzさんに、ここで食事をしていただいてもよかったのだけど、
あまりにもカジュアルすぎるので...やはりみんな遠慮したのだろうか(^^;
2.知る人ぞ知る「ホテル ルビー」
那覇市の某所に「ルビー」というホテルがある。
今回の沖縄Ruby会議にて、他府県から訪れる方々に宿泊所を
紹介してもよかったのだけど、立地が立地なもので、
あえて紹介は避けることに...まあ、察してほしい(^^;;
3.ルートビアより本命?!「ハイビスカスジュースRuby」
Rubyとルートビアは切っても切れない関係があるようだ。
なにせ「ルートビア」を短縮すれば...ほら。(^^
さいわいにも、Matzさんはルートビア耐性をお持ちのようで、
来沖された際もルートビアをご賞味いただいたご様子。
ところが、沖縄にはその名もズバリ「Ruby」という真紅のジュースが
存在する。それも「ハイビスカス濃縮ジュース」!!
今回、残念ながら時間の都合で入手できなかったため、
テイスティングできておらず、詳細は不明のまま。
続報をLTとして発表しようか、と構想中(予定≒未定)。
4.その他いろいろ。
「ルビー」を調べすぎるとだんだんショッキングな情報が
上がってくるのでほどほどに(特に画像検索)
と、いうわけである。
本題のRyukyu Rubyist Rookiesよりも、こちらに
重点をおいて発表したほうが盛り上がったかな、と
つくづく反省。
だけど、他コミュニティが同じ話題を用意していた
可能性を考えて、当日あえて省略したんだけどね。
裏目に出てしまったみたい。
様々な反省を踏まえて、次のRuby会議に活かしていこうと思う。
大変だったけどやりがいはあったので、次もまたスタッフ参加を希望。
Good-bye, Blue Monday!
正月仮面は二度くる。
今日は旧正月。
実家は新暦でやるんだけど、いいことは年に2回あってもいいんじゃない?
クリスマスも初詣もいっしょくたにする日本人だから、細かいことは言わない言わない。
やはり、農家や漁師の人たちのように自然相手の産業は旧暦がいいと思う。
さらに沖縄は、旧暦の日付の方が季節感にマッチするような氣がするのだ。
ちなみに沖縄では、恵方巻きはたべないよ。
正月は単なるページ替え、と捉えれば何度でもやっていいと思う。
「今度から本氣出す」って何度でも言っていいじゃないか。
実は「正月仮面」の元ネタはマンガ。
興味ある人は、自己責任(笑)で検索するといいよ(^^
初もうでビームさえくらわなければ、大丈夫w